佐藤輝、岡本、周東、松田ら選外・・・侍ジャパン24選手への期待と不安
東京五輪に参加する男子野球日本代表「侍ジャパン」を率いる稲葉篤紀監督(48)が16日、代表内定24選手を発表した。
稲葉ジャパンで優勝した19年秋の国際大会「プレミア12」メンバーを中心に、代表初選出は6人。現役メジャーは外れ、08年北京で唯一五輪経験者の楽天田中がリーダーとして期待される。
◆侍ジャパン内定24選手(※=代表初選出。成績は6月15日時点)
【投手=11人】
田中 将大(32、楽天)9試合2勝4敗、防御率2.90
大野 雄大(32、中日)10試合3勝4敗、防御率3.49
菅野 智之(31、巨人)8試合2勝4敗、防御率2.72
※岩崎 優(29、阪神)27試合1勝3敗、防御率3.09
山崎 康晃(28、DeNA)31試合3勝1敗、防御率2.08
中川 皓太(27、巨人)31試合2勝2敗1S、防御率3.64
※青柳晃洋(27、阪神)10試合5勝2敗、防御率2.17
※栗林良吏(24、広島)24試合0勝1敗12S、防御率0.37
※森下暢仁(23、広島)9試合3勝4敗、防御率2.35
山本 由伸(22、オリックス)12試合6勝5敗、防御率2.08
※平良海馬(21、西武)33試合1勝0敗7S、防御率0.00
【捕手=2人】
会沢 翼(33、広島)打率.278、2本塁打、10打点
甲斐 拓也(28、ソフトバンク)打率.255、7本塁打、29打点
【内野手=6人】
坂本 勇人(32、巨人)打率.307、7本塁打、16打点
菊池 涼介(31、広島)打率.313、6本塁打、17打点
浅村 栄斗(30、楽天)打率.283、4本塁打、29打点
山田 哲人(28、ヤクルト)打率.267、17本塁打、45打点
源田 壮亮(28、西武)打率.278、1本塁打、11打点
村上 宗隆(21、ヤクルト)打率.284、20本塁打、45打点
【外野手=5人】
柳田 悠岐(32、ソフトバンク)打率.285、14本塁打、36打点
近藤 健介(27、日本ハム)打率.275、7本塁打、35打点
吉田 正尚(27、オリックス)打率.340、12本塁打、42打点
鈴木 誠也(26、広島)打率.294、8本塁打、19打点
※栗原陵矢(24、ソフトバンク)打率.294、7本塁打、33打点
大きな特徴は5人が初選出の投手陣。今季好調の西武平良や、広島ルーキー栗林が抜てきされた。中継ぎでは右サイドの阪神青柳、左の阪神岩崎、巨人中川とタイプの異なる投手が選ばれた。
野手陣は13人中10人をプレミア12メンバーで固めた。そんななか、今季セ本塁打トップの21歳のヤクルト村上が新顔として食い込んだ。捕手は2人制。初選出のソフトバンク栗原、日本ハム近藤は捕手経験があって複数ポジションをこなせるため、重宝されそうだ。
実績はあっても、本調子でないメンバーが多いのは不安要素。メジャーから復帰した楽天田中、ケガ明けの巨人菅野、坂本や、中日大野らが残り1カ月でどこまで調子を上げられるか。シーズン中に新型コロナウイルスに感染し、一時離脱した西武源田、広島菊池、鈴木らも調整への影響が心配される。