佐々木朗希が本調子ではない復帰戦でも示したポテンシャルの高さ、最後に大台160キロをマークの凄みとは
佐々木は復帰戦でも高い能力を示した(C)Getty Images
令和の怪物は完全復活できるのか。ロッテ・佐々木朗希が8月1日の西武戦(ZOZOマリン)で約2カ月ぶりの復帰マウンドに立った。6月8日の広島戦以来となる先発で、5回3安打1失点。72球を投げて、3三振1四球1死球という内容で6勝目をつかんだ。
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久々のお立ち台で援護してくれた打線への感謝の気持ちを示した剛腕。実際に2か月のブランクもあり、立ち上がりは明らかに球がうわずって制御できていなかった。
1回は2死から蛭間拓哉に二塁打された後、山村崇嘉に右前へ運ばれたが、右翼手・藤原恭大が好返球で本塁を狙った蛭間をタッチアウト。2回は1死から四球で走者を出したが、二ゴロ併殺打で切り抜けた。球速も150キロ台半ば止まりで、本来の球威ではないことは明らかだった。
ただ、唯一失点した5回は、ギアをしっかり上げる場面も見られた。
味方が2点を先制した直後のイニング。この回先頭の外崎脩汰へは、最終的には抜けたフォークで死球としてしまうのだが、3度も159キロを計測。続くガルシアも内角159キロで見逃し三振に仕留めた。2死二塁で迎えた鈴木将平への6球目は外角高めに外れたが、ついに大台の160キロをマーク。鈴木にはその後、159キロの直球を捉えられ、適時打を許すも、二死二塁で迎えた柘植世那を二飛に打ち取り、復帰マウンドを終えた。感覚を確かめながら投げていったうちに、ようやくさまざまなバランスが合致して本来の投球に近づいたのが5回だった。