CS・クォーターファイナル、エース・金丸が爆発。若きPG・熊谷が躍動するも2点差で惜敗
2Q 三河 33–46 千葉(三河 16–25 千葉)
5点差に詰め寄るが、終盤に連続得点を許して13点差で後半へ
スタートは、#1川村、#5コリンズワース、#11熊谷、#32シェーファー、#54ガードナー。
#54ガードナーを起点にオフェンスを展開。#54ガードナーがインサイドアタックで押し込んで連続得点を挙げるが、すぐに千葉に3Pシュートで返されて点差を縮めることができない。
オフェンスリバウンドから失点して追う展開が続き、残り3分に千葉#1ダンカンの3Pシュートで38-29と9点ビハインドを背負うが、#11熊谷が果敢なドライブでこじ開け、残り1分半には#8高橋の思い切りのよいリングアタックを#54ガードナーがリバウンドでカバーして33-38と5点差に詰め寄る。しかし流れが傾き始めたところでミスが続き、終了間際に#2富樫に「4点プレー」を献上するなど8-0のランを作られ、一気に13点差をつけられる。
3Q 三河 63–67 千葉(三河 30–21 千葉)
ゾーンディフェンスが奏功。金丸 17得点の爆発で4点差に迫る
スタートは、#5コリンズワース、#7長野、#14金丸、#32シェーファー、#54ガードナー。
立ち上がりに千葉#2富樫の3Pシュートで16点差とされるが、すぐに#14金丸が3Pシュートをお返し。バスケットカウントのフリースローもきっちりと決める「4点プレー」で反撃の口火を切る。
開始1分に#54ガードナーが3つ目のファウルをコールされると、ディフェンスをゾーンに変更。これが功を奏して千葉の攻撃を停滞させると、そこからファストブレイクに転じて#54ガードナーのバスケットカウント、#14金丸のレイアップで猛追。さらに#14金丸がカットインで加点し、開始からの3分間で5点まで詰め寄る。
しかし開始4分半にリバウンドを制した千葉#1ダンカンに対し#54ガードナーが4つ目となるファウルを犯し、フリースローで点差を再び二桁に広げられる。
重苦しいムードを#11熊谷がバスケットカウントで一蹴。エース#14金丸がステップバック、フリースロー、3Pシュートと連続で9得点を積み上げ、4点差で最終Qを迎える。
4Q 三河 78–80 千葉(三河 15–13 千葉)
熊谷がチームを引っ張るも、わずかに1本及ばず
スタートは、#5コリンズワース、#7長野、#14金丸、#32シェーファー、#54ガードナー。
千葉の激しいディフェンスの前に立ち上がりからの5分間で#5コリンズワースの2点のみとオフェンスが沈黙。千葉に7-0のランを浴びて、二桁リードに戻される。
65-78と13点ビハインドで迎えたオフィシャルタイムアウト明け、#11熊谷がミドルシュート、オフェンスリバウンドからリングにアタックする強気のプレーでチームに再び火をつけると、残り3分に#54ガードナーが3Pシュートを射抜いて6点差に追い上げる。
さらに#54ガードナーのポストアップから#32シェーファーがゴール下、残り1分半に#11熊谷がミドルシュートを決めて、76-80と射程圏内にとらえる。残り33秒、チーム全員でリバウンドを奪い取り、#32シェーファーが走って2点差に。しかしブザーと同時に#54ガードナーが放ったシュートがリングに弾かれ、78–80で試合終了。最後までチーム一丸で戦ったが、クォーターファイナルで涙を飲んだ。
■シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木 貴美一 試合後コメント
昨日の悔しさをバネに、今日は精一杯やるということだったんですが、前半、オフェンスで肩に力が入って、そこにエネルギーを使ってリバウンドや速攻をやられてしまいました。
ハーフタイムに「頑張るところが違うよ」と、もっとオフェンスは「リラックスしてやらないと」という話しをして、後半みんながオフェンスで我慢して、ディフェンスやリバウンドにフォーカスしてやってくれて、最後あと一歩のところだったんですが、残念ながら敗退してしまいました。
今まで何度もチャンピオンシップやプレーオフを経験していますが、これほどコンディショニングの悪い状態でチャンピオンシップを迎えたのは初めてです。
その中で選手たちは、100%の状態じゃない、怪我人がいる中で頑張ってくれて、選手たちを誇りに思ってますし、良くやってくれたなと思ってます。
本当にレギュラーシーズン終盤も危ない試合だったんですけど、痛み止めを飲みながら、足が腫れている状態でも選手たちが本当に頑張って、なんとかチャンピオンシップに進出してきました。
アウェーにも関わらず、たくさんのシーホース三河応援の方が来てくれて、もちろんホームでもそうですけど、そういう人たちの温かい応援に我々は助けられて、本当に1年間ありがとうと言いたいです。
それから、バスケットに関わる人たち全員ですね。メデイアの方も、運営の方も、シーホース三河のスタッフもそうですけど、本当に一生懸命裏方さんが頑張っていますし、そういう人たちが一生懸命やってくれる姿を見て、我々もエネルギーを与えられて、一生懸命頑張れました。
シーズン当初は調子が良くて、途中でコンディションを崩して、悔しいシーズンでしたけれど、今は精一杯やり切ったという気持ちでいっぱいです。