シーホース三河、“大青援”を後押しに長崎ヴェルカとのホームでの対戦を1勝1敗で乗り切る
シーホース三河は4月12日(土)、4月13日(日)、約1年ぶりとなるウィングアリーナ刈谷で長崎ヴェルカと対戦した。
Game1。最大27点のリードを築く好調の出だしとなったが、後半にターンオーバーが続き4Qにリードを奪われる。残り13秒に追いつきOTへもつれ込むも悪い流れを断ち切れず、悔しい逆転負けを喫した。
迎えたGame2。インサイドを軸に先手を取るが長崎の高確率な3Pシュートに苦しみ、終盤までワンポゼッション差をめぐる激しいクロスゲームに。残り1分半に1点差に迫られる中、ディフェンスを締め直しリードを死守、Game1からのバウンスバックを果たしウィングアリーナ刈谷での今季初勝利を挙げた。
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―試合結果―
2025年4月12日(土)
三河 ● 86 – 91 〇 長崎
(三河通算成績 33勝18敗)
1Q 三河 25-19 長崎
3Pシュートを高確率で沈め先手を取る
スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
#54ガードナーが#0オーガストのダンクを演出して先手を取ると、#11久保田のアシストから#13須田が冷静に3Pシュートを射抜き5-2と先行する。
#17山口を起点にオフェンスを組み立てる長崎に対して、#13須田のエナジー全開のアタック、#19西田(優)の連続3Pシュートで対抗。残り4分には交代直後の#10レイマンがスティールからダンクを炸裂させ、流れを手繰り寄せる。
ディフェンスのギアを上げ長崎の連続ターンオーバーを誘うと、#54ガードナーが個人技から得点を積み重ね、20-13とリードを広げる。
長崎#4狩俣の3Pシュート、#7ブラントリーのバスケットカウントで1点差に詰め寄られるが、#16西田(公)のフリースロー、#7長野の個人技からの3Pシュートで巻き返し、25-19で最初の10分を終える。
2Q 三河 53–28 長崎 (三河 28–9 長崎)
レイマンが12得点の大爆発を見せ長崎を突き放す
スタートは、#7長野、#10レイマン、#16西田(公)、#18角野、#54ガードナー。
長崎#9森川の3Pシュートでワンポゼッション差に迫られるが、すかさず#10レイマンがアーリーオフェンスから3Pシュートを打ち抜く。さらには#7長野のボールプッシュから#10レイマンが強烈なダンクを叩き込み主導権を握る。
長崎のタイムアウト明け、#10レイマンが再び3Pシュートを決め33-22と二桁リードを築き上げると、#10レイマンの勢いは止まらず連続ダンクを繰り広げ一気に長崎を突き放す。
その後はシュートを決め切れない時間が続くが、#7長野がオフェンスを立て直し、#10レイマン、#0オーガストのボールムーブから#19西田(優)が3Pシュートを突き刺しオフィシャルタイムアウトに突入。
長崎のプレッシャーディフェンスで連続ターンオーバーを誘発されるが崩れることなく、#13須田の3Pシュート、#19西田(優)のジャンプシュートで持ち直し、53-28と大量リードでハーフタイムを迎える。
3Q 三河 65–57 長崎 (三河 12–29 長崎)

ターンオーバーが続き一桁差に迫られる
スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
序盤からターンオーバーが続きオフェンスが停滞、長崎の連続得点で11点のランを許し、55-39と点差を詰められる。
開始3分半、#19西田(優)の3Pシュートでスコアを動かすと、#0オーガストもブロックショットで長崎のオフェンスを跳ね返しチームを鼓舞する。#19西田(優)も個人技で奮起するが、長崎の多彩なオフェンスに苦しみ流れを掴み切れない。
長崎の猛追を受ける中、#10レイマンが積極的にリングへアタックしてフリースローを獲得。#18角野もドライブで応戦すると、足を使ったディフェンスで長崎のオフェンスファウルを誘い出し、65-57で4Qに突入する。
4Q 三河 77–77 長崎 (三河 12–20 長崎)
一時は逆転されるが、西田(優)のフリースローで同点に
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#16西田(公)、#18角野。
ターンオーバーから長崎のファストブレイクを許すが、#54ガードナーがインサイドで上手さを見せる。#10レイマンもセカンドチャンスから加点する中、長崎#17山口、#7ブラントリーに3Pシュートで反撃され長崎を引き離し切れない。
#19西田(優)が#54ガードナーの2メンゲームから得点すれば、長崎も#13スミスのセカンドチャンスで対抗し両者激しい点の取り合いに。しかし、オフィシャルタイムアウト明けも長崎の猛撃は止まらず、長崎#7ブラントリーの3Pシュートで75-77と遂に逆転を許す。
劣勢を強いられる中、ホームの大青援を後押し#10レイマン、#11久保田のダブルチームで残り14秒に長崎からターンオーバーを誘発する。2点ビハインドで迎えた三河のタイムアウト明け、セットプレーから#19西田(優)がフリースローを獲得。2本のフリースローを成功させ同点に追いつくと、長崎のラストオフェンスもノーファウルで守り切り、OTへ突入する。
OT1 三河 86–91 長崎 (三河 9–14 長崎)
要所で踏ん張り切れず、悔しい逆転負けを喫する
スタートは、#7長野、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#54ガードナー。
長崎#13スミス、#17山口の連続3Pシュートを許すが、#11久保田のアシストから#19西田(優)が3Pシュートをお返しして食らいつく。
しかし、長崎#4狩俣のジャンプシュート、#7ブラントリーのフリースローから点差を広げられ長崎を捉えられない。シュートを決め切れず徐々に点差が開く中、ファウルゲームを仕掛け逆転を試みる。
#7長野のアシストを受け、#10レイマンもバスケットカウント、3Pシュートと気迫のプレーで最後まで長崎を追随するが逆転には至らず、86-91で悔しい逆転負けを喫した。
シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン 試合後コメント
前半に関しては素晴らしいパフォーマンスを出せたのですが、後半はターンオーバーが多くなり相手に流れを渡してしまい、相手のやりたいことをやらせてしまいました。
自分たちにとっては悪い負けだったと感じています。
ただ我々ができることはここから良くなるために改善すること・成長すること、これを続けていきたいと思います。
Bリーグの良いところは、同じ対戦相手と2日連続でもう一度対戦できることなので、今日の負けを成長に繋げられるような試合を明日したいと思います。