【Bリーグ】シーホース三河を「変革する」リッチマン新HCとは何者か NBA経験を持つ「34歳」が日本にもたらすものとは
コーチングを生きがいとしているリッチマンHCが、三河をどう導くか楽しみだ©SeaHorses MIKAWA co.,LTD.
ーーリッチマンHCはランニングを嗜んでいるそうですね。日本に来てからも続けているのですか?
リッチマン そうですね。コーチの仕事の一つは体調を整えておくことですが、私にとってランニングには瞑想的な意味合いもあります。ランニングは場所を選びませんし、街の様子を見たりもできますしね。日本でもランニングを通じていろんな場所へ行っています。
そしてランニングは物事をよく考える時間にもなり、わたしの精神を整える術でもあります。コーチングはとても多くを求められますからね。私にとってかけがえのないものですから、1時間でも1時間半でも2時間でも、走れる限り走って、人生においても、他のことをするにしても、精神が整っている状態でいたいと思っています。
ーー本日は忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。
リッチマン いえいえ、インタビューをしてもらい、ありがとうございました。今シーズンの戦いに向けて、我々はとてもやる気に満ちていますので、楽しみにしていてください。
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NBAでの指導経験もあり、厳しい競争社会のアメリカでやってきたリッチマン氏には「やり手」の印象があった。だが実際に取材で言葉を交わすと、確かにエネルギーに溢れてはいるものの柔和で、NBAにいたことを鼻にかけるようなところもまったくない様子だ。選手やスタッフからすれば「兄貴分」としてコミュニケーションを取りやすい人だろうなと感じさせられた。
また、大学、プロと選手ディベロップメントを担ってきた経験で、三河でも個々の能力を伸ばすことを重視している点も注目したい。
その他、彼が着任したことで練習方法やチーム環境がかなり変わったと聞いている。優勝を狙うようなチームはえてして、コート上のパフォーマンスだけでなくクラブ全体がそこへ向けてベクトルを同じにしているもの。その意味では、リッチマン氏をHCに迎えて新たな局面を迎えようとしている、これからの三河から目が離せないと感じた。
[取材・文:永塚和志 Kaz Nagatsuka(取材日:9月17日)]
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