巨人 「スガコバ」バッテリーはエース指名か 試される小林誠司の「底力」とは
注目を集めた開幕マスクは小林に軍配が上がったようだ。
巨人・原辰徳監督(63)は24日、東京ドームで行われる中日との開幕戦に、小林誠司捕手(32)をスタメン起用することを明言した。
原監督は小林の起用に関して「彼も原点に戻って、昨年より取り組む姿勢も含めね。リーダーシップは強く持っている人だから。本来、小林が持っている力というものに大いに期待をして。智之と小林の最強バッテリーでスタートを切るというところ」と説明した。
確かにこれまで菅野と小林の相性の良さは知られているが、「最強バッテリー」までいくと違和感も。今春のキャンプ前に原監督が「横一線でいく」と号令をかけて始まった正捕手争いは、昨年まで主戦捕手を務めた大城が終盤まで有利と見られていた。オープン戦では代打でも結果を出し、2本塁打をマーク。「打てる捕手が好き」と公言している原監督の構想にも合致していた。
一方、大城も開幕戦に関しては「菅野の壁」を乗り越えられなかった部分はある。昨年まで菅野が投げるときは同じ年の小林がバッテリーを組むのが定番。ファンの間でも「スガコバ」で知られ、過去には最優秀バッテリー賞にも輝くなど2人の「あうんの呼吸」は誰もが認めるところではあった。
これを越えるためにはエースからの信頼が欠かせないところではあったが、菅野はオープン戦3試合に登板し、11回10失点、防御率7・36と打ち込まれた。いずれも大城¥とのバッテリーで不安を払拭できなかった。「絶対エース」が大事な開幕戦には長年組んでいて、安定感のある小林を求めた側面はあるかもしれない。