「正直プロ野球をなめていた」 DeNA・三嶋一輝インタビュー プロ10年目にたどり着いた「素晴らしい場所」とは

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 「横浜反撃」のチームスローガンにファンの期待が高まっている。昨年は6年ぶりのリーグ最下位と苦戦する中、今季からコーチ陣には鈴木尚典氏、石井琢朗氏、斎藤隆氏など1998年の優勝メンバーが勢ぞろいした。優勝への気運が高まる中、キーマンとされるのは近年抑えを託されている三嶋一輝投手(31)だ。

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節目の年に思うこと


 今季節目のプロ10年目を迎える。振り返って感じる思いはどのようなものだろうか。

 「10年目ということもあるんですけど、もう10年かというよりまだ10年かという気持ち」

 ルーキーイヤーにいきなり6勝をあげ2年目には開幕投手を任されるなど、順風そのものだった三嶋の野球人生はその後、暗転する。2014年ヤクルトとの開幕戦で2回9失点KO。その後は一軍とファーム(二軍)を行き来する日々が続いた。試行錯誤しながらもがく日々、三嶋はその間の記憶があまりないという。

 「ルーキーイヤーから先発として入って結果がすべての世界、プロに入ってから厳しい世界と痛感しましたが、正直プロ野球をなめていたところもあって・・・。2年目、3年目を振り返ると、何というか、プロ野球選手じゃなかった、覚悟が足りないというか。若い頃はそんな感じでした」

 野球に向き合う姿勢、私生活においても中途半端だったと認める。転機は2017年に訪れた。シーズン途中から中継ぎ起用されるようになり、終盤のCSではチームの日本シリーズ進出に貢献。翌年からは本格的にリリーバーに挑戦。その後、抑えの山﨑の不振もあり20年途中からは守護神を務めた。リリーバーとしては5シーズン目を迎える今季、改めてどんな気持ちで三嶋はマウンドに向かうのか。





 「やはり10年間1度も優勝してないので。そこをまず目標として、去年クローザーとして1年間守り切れなかった。大事なときにやられるというのもあったのでその部分は改善したい」

 昨年三嶋は59試合に登板し、自己最多の23セーブをマーク。3勝5敗、防御率4・08の成績だった。ただ、特に対巨人戦では火消しに失敗することが続いた。この点についてもしっかり受け止めている。

 「どうしてもよく聞かれることであって、『タイミングが合っているんじゃないか』とか考える分は色々ありましたけど、一番は自分の技術不足というのが結論」

 そこを埋めるためにも今季はシュートや新たな球種にも挑戦。自身の投球の幅を広げようと日々取り組んでいる。

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