「正直プロ野球をなめていた」 DeNA・三嶋一輝インタビュー プロ10年目にたどり着いた「素晴らしい場所」とは

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リリーバーとしてのやりがい


 ただでさえ、リリーフは過酷なポジションだ。抑えて当たり前、打たれると敗戦の責任を一気にかぶることにもなる。それでも三嶋は前を向く。

「まず根本的に僕はルーキーから先発して、一時は3、4年、一軍で投げたくても投げられない状態が続いていました。元々、毎日でも投げたいタイプ。しびれがくればくるほどチャンスだと思うし。そのチャンスも来なかったら何にもならないと思う。もしそれで今日投げたくないな、怖いなと思えば、リリーフをやる資格はないと思うし、プロ野球選手以前の問題だと思う。僕はチャンスだと思っているし、意気に感じています。失敗のことは全然考えていません」と言い切る。

 さらに三嶋の気持ちを高ぶらせるのは、ファン目線のこんな気持ちも影響しているようだ。

 「ピッチャーって、球場入って1番最初に目に入るじゃないですか。野球で唯一攻撃ができるポジションはピッチャーだけ。それを自分がどう表現するか、すごいわくわくするし、自分だけが操れる時間がマウンドだと思うので、1球、1アウトを無駄にしたくない。こんな素晴らしいことはないと思います」

 そこには野球少年そのままに野球を愛する男の姿があった。目指す優勝に三嶋の奮起は欠かせない。頼れる男は今年も腕を振り続ける。






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