鈴木誠也を巡り日米で移籍先決定情報が錯綜 SNS時代で国境を越えて即座にフェイク認定
さらに大手スポーツ情報サイト「ジ・アスレチック」のサハデフ・シャラマ記者はその2時間後、鈴木が米国時間14日の夜にカブスと交渉する確認が取れたと報じた。さすがにパドレスと合意していたのであれば、その後に他球団と交渉することは考えられない。今後、カブスや他球団との交渉が終わり、最終的にパドレスに入団する可能性は十分に残されている。ただし、この時点で、日刊スポーツの基本合意という初報は完全な誤報に終わったと言っていいだろう。SNS上では一連の流れを受けて「フェイクニュースに気を付けろ」と注意喚起が飛び交った。
フェイクニュースという言葉の意味は別として、パドレスが鈴木の移籍先の有力候補であることは間違いないだろう。報じられた契約内容も、実際のオファーと大差ないものなのかもしれない。そしてそれ以上に、日本の報道機関の報道が瞬く間に米国でも広く伝わり、SNS上で多くの米国ファンにも共有され、即座に伝播することが時代の変化を大きく感じさせた。過去にも野球、サッカーなど種目を問わず、大物選手の海外移籍ではこうした「飛ばし記事」と言われる誤報は相当数あったと思われるが、このような反応を瞬時に生むことはなかった。
SNS時代での報道のスタイルの変化と同時に、鈴木に対する米国での注目度の高さも改めて示された。パドレスなのか、カブスなのか、それとも他の球団になるのか、もうしばらくは交渉の推移を見守るしかないが、新天地が正式決定した際にはその注目度にふさわしい大活躍をみせてもらいたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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