日本人初のNASCARチームオーナー、服部茂章さんが米国で交通事故で急逝 61歳 インディカー選手としても活躍

服部さんは伝統のインディ500にも2度出場した(C)Getty Images
日本人初の米NASCARチームオーナーで自身もインディカードライバーとして活躍した服部茂章さんが5日、米ノースカロライナ州で交通事故で死去した。61歳。NASCARなどが7日に伝えた。現地警察によると、現地時間5日午前9時15分ごろ、同州の高速道路で乗用車を運転中に、対向車線を走っていた自動車と衝突したという。服部さんは現場で死亡が確認された。
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オーナーチームのHRE(ハットリ・レーシング・エンタープライズ)も「弊社代表取締役CEO、服部茂章が、米国東部標準時、令和7月5日午前9時15分頃、交通事故のため急逝いたしました。ここに生前のご厚意に深く感謝するともに、謹んでお知らせ申し上げます」と公式webサイトなどを通じて報告した。
服部さんは1994年に日本のフォーミュラ・トヨタでタイトルを獲得した後に米国に渡り、インディライツでは2勝。オーバルレースのフォーミュラカーレースで日本人初優勝を遂げたことが話題を集め、インディカーシリーズに昇格。伝統のインディ500にも2度出場した。
ストックカーのNASCARレースにも進出し、2004、05年とトラックシリーズにも挑戦。08年にはストックカーチームの「HRE」を立ち上げ、トラックシリーズでは2018年にシリーズチャンピオンを獲得した。その後はトップカテゴリーのNASCARカップ昇格を目指していたが、近年は米IMSAのツーリングカーレースにも進出するなど幅広く活動していた。