巨人・阿部ヘッド誕生も「受難の船出」 本人が漏らしていた「あの不安」とは
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V奪回に臨む新生巨人のコーチ陣の顔ぶれが明らかになってきた。
今季は作戦兼ディフェンスチーフコーチを務めた阿部慎之助氏(43)がヘッドコーチに昇格、またファーム総監督を務めた川相昌弘氏(58)が1軍総合コーチに、打撃部門には大久保博元氏(55)、投手部門に阿波野秀幸氏(58)と久保康生氏(64)を招へいする方向で動いているという。
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今季はチーム打率、防御率ともリーグワーストに沈んだ。失策数も激増と多くの課題を抱えているチームに向き合うこととなる。何といっても目玉は阿部ヘッドだろう。2軍監督を経て今季から1軍に合流、原監督の後を継ぐ次期監督候補としても注目を集めており、改めてその手腕が問われそうだ。
一方で不安点もある。今季から1軍に合流し、多くの選手と接してきた中で同コーチ自身が周囲に漏らしていた言葉もあった。
現役時代にバッテリーを組み、盟友で知られる巨人OB上原浩治氏のYouTubeチャンネル「雑談魂」に9月上旬に出演した阿部コーチは、最近の若手選手との接し方について「『俺らの時代は』というと、(選手に)嫌われるので言わないようにしている」と話している。
阿部コーチといえば、現役時代はルーキーイヤーの開幕戦からマスクをかぶり、野手としては2000安打、400本塁打も達成するなど正に「打てる捕手」のレジェンド。現役自時代はリーグ3連覇、日本一も達成と「常勝軍団」の中心人物として活躍しただけに、存分に選手にエキス注入といきたいところだろうが、伝え方には苦労していると認めたのだ。