小笠原慎之介に“メジャーの洗礼” 圧巻HR直前の1170億円男ソトの微笑み「『君のことは分かってる』と言いたげな」
もっとも、ソトが小笠原から一発を放った打席は、メジャーの凄みが垣間見える対戦でもあった。
今オフにメッツと史上最高額となる15年総額7億6500万ドル(約1170億円=契約時のレート)のメガディールを締結していた27歳は、カウント1-0から日本人左腕が内角に投じた78.1マイル(約125.6キロ)のチェンジアップを右方向に強振。惜しくも打球はファウルとなったのだが、直後にマウンド上の小笠原の方に目をやったソトは、「よしよし。もう見極めた」と言わんばかりの顔でうなずいた。その動作の真意は定かではないが、直後の一球を逆方向に完璧に運んだ。
小笠原を攻略したソトの振る舞いは、米メディアでもクローズアップされている。ニュースサイト『FOX 59』は「ソトは、投手と対峙するとき、試合中の駆け引きを好む。この日は打席内でオガサワラの方を向き、微笑みながら、『いい投球だ。でも、もう君のことは分かってる』と言いたげな顔を浮かべ、直後に相手の失投を見逃さなかった」と強調。打席内での所作が駆け引きであり、小笠原がそれにのまれたとした。
球界最高クラスの打者に見事に打ち込まれた小笠原。とはいえ、開幕までには約1か月もある。ソトをはじめとする強敵たちと対峙するためにどこまで己を高められるかに注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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