藤浪晋太郎は日本人メジャーワースト8失点デビュー、猛虎先輩との「共通点」から不安視する声も

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 「初登板で自分らしいなあと思います」と当時語っていた左腕。だが、その後の井川のたどったキャリアは周知の通りだ。3戦目のインディアンス戦では6回5安打2失点でメジャー初勝利を挙げた。だが、続く4戦目のデビルレイズ戦では、4回途中7失点と再び炎上。6戦目の5月4日マリナーズ戦でも4回8失点と止まらず、結局メジャーで満足のいく成績を残すことはできなかった。この年は67回2/3を投げて41四死球と、何よりも制球難が目についた。

 ポスティングの入札費も含めて5年総額4600万ドル(当時約50億円)の契約で迎えられながら、2年目以降はほとんどマイナー暮らしでその5年を終えた。未だに数々の米メディアにおいて、「ヤンキースが結んだワースト契約ランキング」といった類では上位に名を連ねることとなっている。

 当時の井川と比較すれば、年俸325万ドル(約4億4000万円)の単年契約となった藤浪への期待値は低いだろう。名門ヤンキースと、スモールマーケットの売り手球団であるアスレチックスと球団による温度差も激しい。それでも一時は開幕投手候補にも浮上していたほどで、かつての大谷のライバルとして名前が通りやすいキャラクターでもある。

 同じ阪神から海を渡り、先輩を彷彿させるような制球難を露呈した。再び失態を重ねれば「第2のイガワ」というありがたくないニックネームさえ定着しかねない。層の薄いアスレチックスではあるが、メジャーリーグではどんな球団も将来性豊かな原石を傘下マイナーに多数抱えている。日本人メジャーリーガーワーストのデビュー戦から、次戦はどう転ぶのか。大事な試金石となる。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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