藤浪晋太郎は日本人メジャーワースト8失点デビュー、猛虎先輩との「共通点」から不安視する声も

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(C)Getty Images

 ジキルとハイド。海を渡ってもやはり藤浪晋太郎は藤浪晋太郎だった。高校時代にライバルだったエンゼルス・大谷翔平との対決も注目されたデビュー戦。記憶にも、記録にも残る荒れたマウンドとなった。

 2回までは打者6人をパーフェクトに封じた。トラウトからを含む4三振と非の打ちどころのない立ち上がりだった。

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 3回、先頭のレンヒーフォへの四球で、一気に歯車が外れた。3連打で2点を失うと歯止めがきかない。この回奪った唯一のアウトは犠飛によるもので、打者9人の猛攻を浴びて8失点。あっさりアスレチックスベンチからタオルが投げ込まれた。

「もう少し思い切って持ち味を出していけば良かった。悔しい登板になった」

 悔やんだのは組み立て。2回までは直球を軸とし、160kmに迫る速球はメジャーの一線級にも確かに通用していた。だが、3回からは変化球主体に切り替え、これがリズムを乱すことになった。

 8失点デビュー。これまで多くの日本人メジャーリーガーが刻んできた歴史を更新した。過去にデビュー戦での最大失点は、同じく阪神からポスティングシステムでやって来たヤンキース・井川慶。2007年4月7日のオリオールズ戦で、5回8安打7失点という失態を演じた。その失点数を1点、上回ってしまった。

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