阪神・藤浪、ぶつけた方が「悲鳴」 矢野監督の「プラス思考による再生プラン」とは?
過去の頭部付近への死球
これまで1度や2度ではないからだ。頭部付近への死球は常習的で「犠牲者」は多い。
◆中日平田
14年4月、大阪桐蔭高の先輩に死球を当てキレさせる。
◆広島黒田
15年4月、投手である黒田の体付近に2球続け、大ベテランを激高させる。
◆ヤクルト谷内
16年4月、左手首に死球。骨折の重傷を負った。
◆ヤクルト畠山
17年4月、頭部付近に当てて乱闘騒動に。
◆中日石垣
17年7月、ウエスタン・リーグ公式戦で頭部に死球を当て、危険球で退場。
藤浪を何とかしてあげたい
マウンドから見下ろす自信満々の姿はどこへいってしまったのか。高校野球では大阪桐蔭のエースとして史上7校目の春夏連覇を達成。プロ入り後、高卒入団3年連続2ケタ勝利は松坂大輔(当時西武)以来の快挙だった。入団同期のエンゼルス大谷を上回る逸材といわれながら伸び悩む現状に、SNSでは阪神球団への批判的な意見も少なくない。
「これだけノーコンで危険性を問われている投手に投げさせて、相手の選手生命を奪うような結果が起きた時に球団は責任を取れるのか」
「制球難でも使い続ける理由は、試合でしか課題を修正できないと思っているからか。藤浪が原因で相手選手が打撃を崩したり、出場しなかったり、あわよくば逆利用してやろうとでも考えているとしか思えない」
「環境を変えてあげるべき。アメリカ留学でも、トレードでも、打撃がいいから打者転向でも、本人のために検討してあげてほしい」
「球団の育成力の問題。金本監督と合わないのも原因かと思っていたが、監督が変わっても今のところ兆しは見えない」
前任の金本監督は、試合序盤で崩れた藤浪に160球以上投げさせる「荒療治」も行ったが、不振脱出の糸口とはならなかった。昨季2軍監督から昇格した矢野監督は、24日の投球について「今すぐ結果が出るのが1番いいことなんだけど。でも成長していければいい」と試合で起用しながら復調を待つ方針のようだ。
登板翌日の25日、サイドスローでブルペン投球し、試行錯誤する藤浪の姿があった。怪物右腕の苦しみは阪神ファンだけでなく、野球界としても気になる懸案事項。
「四死球を出しても0点で抑えればいい」とプラス思考による再生プランを語った矢野新監督の手腕に期待したい。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]