「なぜ投入したのだ?」痛恨の3四死球で乱調の藤浪晋太郎に地元記者も「疑問」と嘆き 問われる“生き残り”のカギは――
重要な局面で連続して四死球を与え、失点を重ねた藤浪。精彩を欠いた右腕には批判の声が飛んだ。(C)Getty Images
ピンチで託されたマウンドで藤浪晋太郎(オリオールズ)の“悪癖”が露呈してしまった。
現地8月2日に敵地で行われたブルージェイズ戦で、藤浪は1-1で迎えた6回2死一、二塁のピンチで登板。1/3イニング(12球)を投げ、被安打こそゼロながら3四死球、1失点(自責点0)と火消し役としての責任を果たせなかった。
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3日ぶりのマウンドになったこの日は、ことごとく制球が乱れた。先頭打者のジョージ・スプリンガーを1つのストライクも奪えずに四球で歩かせると、続くマット・チャップマンにはわずか1球で死球。痛恨のボールで押し出しの1点を与えてしまう。
さらに続くダニー・ジャンセンには0-2と追い込んでから投じた99.3マイル(約159.8キロ)の4シームがすっぽ抜けて、再び押し出しの死球。思わず敵地も騒然とする乱調ぶりとなった藤浪は、さらに味方のエラーで3失点目も献上。この回は何とか投げ切ったが、そのままお役御免となった。
藤浪が3四死球を与えるのは5月5日のロイヤルズ戦以来だ。それでも悲願のポストシーズン進出を争う同地区のライバル対決で、痛恨の失点を喫した29歳の右腕には地元メディアからも厳しい声が飛んでいる。
カナダに拠点を置くスポーツ専門局『The Sports Network』のキャスターを務めているエリック・コーヘン氏は、自身のX(旧ツイッター)で「今夜のブランドン・ハイド監督は大きな賭けをしたと思う。なぜフジナミを1-1という局面で投入したのだろうか。これはハイド監督が犯した数少ない采配ミスの一つだ」と藤浪に託した指揮官の采配を皮肉った。