田中大貴が感じたTravisJapan・吉澤閑也さんの「バスケ愛」
そして、驚いたのはオンエアに臨むにあたり実況アナウンサーら喋り手・伝え手と同じように各選手の情報を手書きでメモをした克明な資料を持って放送席に座られていたこと。この姿を見た時、僕も原点に返りました。スポーツを愛する皆さん、観て下さる皆さん、そして何よりもプレーする選手の皆さんへのリスペクトの現れこそが選手資料だと、長く実況席に座ってきた僕は感じてきました。吉澤さんの姿を見て、もう一度、僕もメモを取っていた若き頃の自分を思い出し、選手の更なる情報を書き起こそうと思わされました。
レッスンを含めた厳しき芸能生活の中で自分と向き合い、鍛錬されている精神力がバスケットボール中継というプラットフォームを介して吉澤選手の言葉で見事に伝えられていました。
スポーツは伝える人がいて競技が世に広まっていく。伝え手が競技を言葉という形で支えることもできる。スポーツジャーナリスト、解説者、実況者…さまざまな伝え手がいる中で、今回の吉澤閑也さんもバスケだけでなく幅広くスポーツを伝えてもらえる存在であり、その才が備わっている方でした。キャスターとしても一人のスポーツファンとしても是非、これからの活躍に注目させてもらえればと思います。そして、また番組に来てもらいたい。スポーツを、バスケットを愛する方を増やしてもらいたい。そう思う2021年の春です。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/田中大貴]