「個人のミスではなくチームの失敗」大谷翔平とジャッジ、2大スターのPO進出が遠のく現状に現地識者が心境を吐露「彼らを失望させている」
大谷(左)とジャッジ(右)が所属する両チームは、プレーオフ進出が絶望的な状態だ(C)Getty Images
エンゼルスの大谷翔平は今シーズンも「二刀流」での出場を続けており、打撃部門では主要3部門でのタイトル獲得も狙えるほどの成績を残している。さらに投手としても10勝をマークし、先発陣の大黒柱としての役割も担っている。
しかし、トレード期限以降もプレーオフ進出を目指したエンゼルスは今月、ここまで大きく負け越すなど、ワイルドカード争いから後退。ここ最近ではミスから点を許す場面も増え、2桁失点での敗戦も目立つなど、チームとしての姿勢が問われる内容が続いている。球界を沸かせ続ける日本人スターだが、今季もそのプレーがみられるのは、レギュラーシーズンのみとなる可能性が高まっている。
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また、同じく昨季のア・リーグMVPであるヤンキースのアーロン・ジャッジも、2023年シーズンは開幕からチームが低迷。右足親指の負傷による離脱から復帰した現在も主軸としてプレーするも、ヤンキースは地区最下位に沈んだままだ。
大谷、ジャッジとも現代の2大スターとして輝きを放ちながら、ポストシーズン、ワールドシリーズでのプレーの機会が失われつつある。この現状について米メディア『EssentiallySports』では、同メディアのサウラブ・サイ二記者が独自の見解を示しており、野球ファンの胸中を代弁するような言葉を並べている。
現地時間8月20日(日本時間21日)トピックでは大谷、ジャッジについて「2人ともチームの中核を担う重要な存在となり、フィールド内外で先頭に立っている」と両者の功績を賞賛。続けて「しかし、これだけのことをしても、2人のMVPには何かが足りない」と指摘している。
その上でサウラブ氏は昨季を振り返り、ともに驚異的な数字を残しながらワールドシリーズ出場に届かなかったことに触れ、「彼らの努力は十分なのか、それとも彼らの失敗はユニフォームのせいなのか。スタッツは、個人のミスではなくチームの失敗であることを物語っている」と主張。