強打者シーガーが“急浮上”も大谷翔平のMVPは揺るがない? 米紙も訴える図抜けた価値「どう考えてもオオタニだ」
依然として日本人初のメジャー本塁打王の道を邁進している大谷。そんな天才をMVPに推す声は強まっている。(C)Getty Images
MLBのレギュラーシーズンが佳境を迎えるなかで、各個人タイトル争いの行方も白熱。とりわけ両リーグのMVP争いはファンやメディアの間でもさまざまな議論が交わされ、注目度が日増しに高まっている。
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ただ、アメリカン・リーグのMVPは大谷翔平(エンゼルス)で確実という声は根強い。先月28日に右肘側副靭帯の損傷が判明し、今季中の登板を断念した29歳だが、すでに史上初となる1シーズンでの「2桁勝利&40本塁打以上」と達成。44本塁打を記録している本塁打王争いでも、現地2日時点で9試合ノーアーチながら依然として2位のルイス・ロベルトに9本差をつける独走状態に変わりはない。
さらに近年のMVPを決めるうえでの基準ともなっている指標「WAR」においても、2位に4.1差をつけてのダントツ1位(10.1)と圧倒的だ。
もっとも、懸念をする声が全くないわけではない。大谷の右肘負傷後の現地1日に行われたツインズ戦で、“隠れ首位打者”と言われてきたコーリー・シーガー(レンジャーズ)が規定打席数に到達。打率争いでトップ(.341)に浮上し、MVP争いにも参戦してきた感もあるのだ。実際、米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は、「シーズンが終わるまでに、オオタニがプレーをやめた場合には、議論が起きるかもしれない」と予想している。