思わぬ事態に発展した大谷翔平の「コメント」 1号球騒動で再び浮き彫りになった水原氏の裏切りが生んだ“代償”
右中間スタンドに叩き込んだ大谷の一発が波紋を広げている。(C)Getty Images
ロサンゼルスに歓喜をもたらした一発が、思わぬ騒動に発展した。
キッカケとなったのは、現地時間4月3日に行われたジャイアンツ戦で、大谷翔平が放ったドジャース移籍後第1号だ。
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打った瞬間にそれと分かる一発に、球場全体が熱狂の坩堝と化した。大谷が40打席ノーアーチと苦しみ抜いた末に放ったそれは日本でも大きなトピックとなったわけだが、記念すべきホームランボールを巡って“トラブル”が生じた。
というのも、1号球をキャッチしていたアンバー・ローマンさんは、米メディア『The Athletic』の取材でドジャースの球団職員から「少し圧力を感じた」と主張。「オオタニや球団からもう少し温かく接してもらえると思っていた」とも論じ、半ば強引にボールを回収されてしまったという。
もっとも、「ボールを持ち帰るつもりだった」というローマンさんも大谷から提供された全てサイン入りのバット1本、キャップ2個、ボール1個の道具を獲得。X(旧Twitter)では「思ってもいませんでした」と喜ぶ本人の様子が確認されている。
にもかかわらず、彼女とドジャースの交渉が「大騒動」へと発展した一因は、少なからずだが、大谷のコメントにもあった。
日米をはじめとした各国メディアが集った試合後の囲み取材の場で大谷は記念球について「戻ってファンの人と話して、頂けるということだったので」と日本語で回答。これを通訳のウィル・アイアトンさんは「I was able to talk to the fan(ファンと話すことができた). And I was able to get it back(ボールを取り戻すことができた).」と英訳した。
この時に大谷は、誰とどういう会話をしたのかなどの詳細な状況説明をしなかった。ゆえにアイアトン通訳のわずかにニュアンスの異なった英訳を、『The Athletic』のサム・ブラム記者はローマンさんにそのままぶつけ、「オオタニとは会わせてもらってもいない」という回答を得るに至り、ハレーションが広がった。