松井秀喜が“10年をかけた記録”も射程圏に 三冠王の可能性も浮上する大谷翔平の150号はMLB史に残る一打だった
お決まりの兜パフォーマンスで笑みを浮かべる大谷。彼が放ったメジャー150本目の一発はあらゆる記録を呼び覚まし、想像を駆り立てるものとなった。(C)Getty Images
メモリアルな一発は、記録的な一打ともなった。
現地6月17日に敵地で行なわれたロイヤルズ戦に、大谷翔平(エンゼルス)は「2番・指名打者」で先発出場。3打席ノーヒットで迎えた第4打席に特大弾を放った。
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メジャー全体でも単独トップとなる23号が飛び出したのは、7回表1死無塁の局面で迎えた打席。その初球だった。大谷は相手右腕テイラー・クラークが投じた外角高めに抜けた88.4マイル(約142.2キロ)のチェンジアップを強振。打球速度110マイル(約177キロ)で打ち出された打球は瞬く間にセンターバックスクリーンに着弾する特大アーチとなった。
直近15試合で8発目となった一発は、自身のメジャー通算150号目でもあった。ちなみに日本人における最多本塁打記録は、かつてヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏による175本。現時点で年間51本のペースを保っている大谷であれば、十分に射程圏内と言えよう。
あの「ゴジラ」がメジャーで10年をかけて作った記録を、わずか6年で追い抜こうとしている。それもほとんどの年で投手をこなしながら到達しようとしているのだから、どれだけ大谷が凄まじいかが分かる。