大谷翔平のトレードは不可能? エンゼルス指揮官が訴えた“規格外の影響力”「全世界の野球界にとってどれだけ意味があるか」
トレードの噂が絶えない大谷。彼を手に入れるにはどれだけの見返りが必要なのか。(C)Getty Images
現地7月17日に行なわれたヤンキース戦での大谷翔平(エンゼルス)は、「唯一無二」と称される己の価値を存分に見せつけた。
圧巻だったのは、1対3でビハインドを追っていた7回二死一塁の第3打席で放った一発だ。
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対戦直前にピッチングコーチと入念な話し合いを用いて緊張感を高めていた相手右腕マイケル・キングに対し、大谷は集中力を保ち続ける。そして甘い球を見逃さなかった。カウント1-2と追い込まれてから外角真ん中へ投じられた96.9マイル(約155.9キロ)の4シームを強振。本人がバットをポーンと投げ捨て、確信めいた表情で見送った打球はあっという間にセンター後方の生垣に落ちたのである。
劣勢ムードを一掃した会心の同点弾。これが延長10回裏でのサヨナラ勝利のキッカケとなったのは間違いない。事実、試合後の記者会見で米スポーツ専門局『Bally Sports Wset』などの取材に応じたフィル・ネビン監督は「誰もが認めるスーパースターがああいう場面で打つと、ダグアウトも蜂の巣をつついたような騒ぎになる」と大谷の秘める影響力を論じた。
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