投げられない大谷翔平のFA価値は半減するか? 米名物記者たちが“NO”と語る理由
予期せぬアクシデントに見舞われた大谷。投手としては当面の間、投げられなくなった彼の状態は、FA市場に変化をもたらすのか?(C)Getty Images
大谷翔平(エンゼルス)の予期せぬアクシデントは、今オフのFA(フリーエージェント)市場を揺るがす事態になった。
現地8月23日に行われたレッズとのダブルヘッダー後、エンゼルスのペリー・ミナシアンGMが緊急会見を実施。そこで大谷が右ひじの内側側副靱帯に亀裂が見つかったと発表。セカンドオピニオンを仰ぐとしながらも、「今シーズンは登板することはない」と断言した。
【動画】敵打者が「様子がおかしい」と語った大谷翔平の緊急降板シーン
まさに衝撃的な一報だった。二刀流で活躍を続けてきた偉才が、マウンドから離れることになったのだ。そのため、一部では「目玉になる」と注目を集めたFAの契約交渉でも影響があるのではないかと論じられている。
実際に米メディアではどう捉えられているのだろうか。メジャーリーグの移籍情報に詳しく、日夜ありとあらゆる“ネタ”を発信している『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は「オオタニはたとえ打者だけであったとしても、5億ドルの契約を結ぶ価値がある」と断言。そして、「仮にオフにトミー・ジョン手術を受け、24年は登板できなくても、またマウンドに戻る可能性は高い。メジャーデビューから6年で、彼はあらゆる予想を裏切り、懐疑論者を何度も黙らせてきた」と指摘し、こう記した。
「投手としてのオオタニの価値は、打者としての彼のボーナス的要素が強くなる。だが、もともと投手としては何年できるかと疑う声が多く、仮に投手ができなくなっても素晴らしい打者であることに変わりはない。そのネームバリューだけでマーケティング価値が非常に高い」