賭けに負けたエンゼルスの“完全解体”は必然の動き 批判が値しない理由は大谷翔平の去就にも関係あり
また、今季の終了後に確定する贅沢税の支払い回避だけじゃなく、ドラフト戦線においても意味を持つ。というのも、今オフにFAとなる大谷翔平が新チームと契約した場合に、エンゼルスは補償として契約チームからドラフト指名権を獲得するのだが、この時に贅沢税の課税ラインを超過していると、得られる指名順位が2位から4位に繰り下げとなる。
ここから6選手の無償放出が成功するか否かによるものの、自軍のトッププロスペクトが乏しいエンゼルスにとって、得られるドラフト指名権は上位である方がいい。
今夏のトレード市場で積極果敢な補強を繰り返し、買い手となったエンゼルス。しかし、無残にも彼らは負けが込んでしまった。つまり“オールイン”をした賭けに負けたのである。ましてや今オフには大谷が退団する可能性が高まっている状況を考えても、フロントが損切りに走るのは当然と言えよう。批判に値するとは言い難いのではないか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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