「WBCのように抑えればいい」――米識者の大谷翔平の投手復帰論に元MLB球団社長が反発「なぜ選手を危険に晒すんだ?」
以前から“投手・大谷”の成功を願うアイゼン氏は「素晴らしいアイデアだと思わないか?」と意見を返すも、サムソン氏は、「今、復帰できれば野球界にとっては素晴らしいことだ。しかし、それは“絶望”という本当に酷い香りを放つリスクのある決断でもある」と断言。そして、こう続けている。
「なぜ選手たちを危険に晒すんだ? 我々がワールド・ベースボール・クラシックで選手たちの参加を心配する理由はそこでもある。彼らはシーズン真っ只中である7月のような全力投球を3月からやっている。オオタニもそうなった。だから、このタイミングでそうする必要はない。
それにドジャースがオオタニに投資した分の収益を持続的にフィールドの内外で回収するには、あのユニークな投打両面での活躍が必要になる。彼らはただ指名打者をやらせるためだけにあれだけの契約をしたわけじゃない。本当にチームのためになることを考える必要がある」
さらに「たしかに短期的には(年内の投手復帰は)いいかもしれない。だが、すぐに中長期的な問題に変わる」としたサムソン氏。経営や編成面から見ても、やはり大谷の今シーズン中の投手復帰は理想的ではないと言えそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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