大谷翔平の2年連続MVPになれる? 元エ軍戦士が“打者だけ”でも激推しする理由「オオタニは必ず他の選手との差をつける」
来季は打者のみのプレーとなる大谷。しかし、球界OBからはさらなる躍進が期待された。(C)Getty Images
現地時間11月16日、メジャーリーグの最優秀選手(MVP)が発表され、大谷翔平がアメリカン・リーグで2度目の受賞を果たした。2021年の初受賞に続く満票受賞で、2度目の満票はメジャーリーグ史上初の快挙となった。
文字通り誰もが認める戴冠だった。最終候補にノミネートされたコーリー・シーガーとマーカス・セミエン(ともにレンジャーズ)は、いずれもチームのワールドチャンピオンに貢献。打撃で確かな成果を出したが、史上初となる「シーズン2桁勝利&40本塁打以上」の金字塔を打ち立てた大谷の異次元さには敵わず。投票権を持つ全米野球記者協会の記者30人が1位票を二刀流スターに入れた。
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ここから語り継がれるであろう“大谷伝説”のひとつとなった2度目の満票MVP。この快挙には米球界のOBたちからも賛辞が相次いだ。現地11月17日にMLB公式ネットワーク局『MLB Network』の番組『MLB NOW』に出演した元エンゼルスのクリス・ヤング氏は、「ショウヘイ・オオタニはものすごく謙虚な男であると同時に、凄まじいアスリートでもある。みんな、彼がどんだけ凄い選手なのかを分かってない。そもそも193センチ、100キロはもう筋肉のかたまり。それでいて、身体能力のテストはあらゆる項目で桁外れなんだ」と訴えた。
現役時代には、ヤンキースやレッドソックスでもプレーしたヤング氏。球界内の酸いも甘いも知る彼は「選手たちは彼の偉大さを分かっている」と強調し、チームメイトでもあった大谷に対する持論を展開した。
「オールスターの時に気付いたことがあるんだ。選手たちにはそれぞれ『この選手に会いたい』ってものがあるんだけど、今はどの選手もオオタニに話しかけようと必死なんだよね。どの選手も一人残らずね。彼は本当にあなどれない男だよ」