本塁打数単独トップを走る大谷翔平 松井秀喜のシーズン31本は本塁打王にどれだけの距離に迫っていたのか
エンゼルス・大谷翔平がメジャー両リーグの本塁打数トップを走っている。18日のインディアンス戦で3試合連発とし、14本塁打。19日(日本時間20日)現在、2位のロナルド・アクーニャ(ブレーブス)は13本で、12本の3位タイにはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ミッチ・ハニガー(マリナーズ)、ホセ・ラミレス(インディアンス)、フレディー・フリーマン(ブレーブス)の4選手がつけている。
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レギュラーシーズン中とはいえ、日本人大リーガーが本塁打数で両リーグの単独トップに立ったことは、これまではない。現在の大谷はシーズン換算で54本塁打ペース。昨季は60試合に短縮されたショートシーズンのため参考外として、2019年シーズンの本塁打王は、ナ・リーグがピート・アロンソ(メッツ)で53本、ア・リーグはホルヘ・ソラー(ロイヤルズ)で48本だった。日本人初の本塁打王獲得が十分に狙えるペースだ。
これまでの日本人大リーガーのシーズン最多本塁打は、2004年の松井秀喜(ヤンキース)が残した31本。メジャー通算175本塁打したゴジラが最も輝いたシーズンこそこの年だった。ではその時、松井は本塁打王にどれだけの距離に迫っていたのだろうか。
2004年のア・リーグ本塁打王は、ライバル球団であるレッドソックスのマニー・ラミレスで43本。続く2位が同じくレッドソックスのデービッド・オルティスと、ホワイトソックスのポール・コネルコの41本だった。40本超えはこの3選手だけだった。
松井はカルロス・リー(ホワイトソックス)と並び、リーグ11位。トップとは12本差があった。ちなみに4位以下はウラジミール・ゲレロ(エンゼルス)39本、マーク・テシェイラ(レンジャーズ)38本、アレックス・ロドリゲス(ヤンキース)36本、ゲリー・シェフィールド(ヤンキース)36本、ミゲル・テハダ(オリオールズ)34本、ハンク・ブレイロック(レンジャーズ)32本、カルロス・デルカド(ブルージェイズ)32本となっている。
松井にとってシーズン中の6月に30歳を迎えた、メジャー2年目のシーズンだった。本塁打王を狙う、というところまでは望めなくても、メジャーで歴史を刻んできたレジェンドたちと並び、スラッガーとして恥じる必要のない十分な本塁打数ともいえた。