前代未聞の『大谷翔平ルール』はなぜ採用されるのか 大谷とエンゼルスにしかメリットのない異例ルール導入の理由

タグ: , , 2022/3/27


 背景にはメジャーリーグ機構(MLB)の大谷への大きな期待がある。前例のない投打二刀流として大ブレークを果たした昨季。日本のみならず、現地・米国でも大谷はスーパースターの仲間入りを果たした。人気低迷が叫ばれ、新労使協定を巡る労使関係の悪化からのロックアウトで、ファン離れの加速が懸念されている。またMLBは今後、世界的な規模でファン層拡大へと乗り出す方針を固めている。アジアや欧州での市場開拓へ向け、大谷というアイコンが輝くことが大きな助けになると信じている。

 新労使協定では2025年の開幕シリーズを東京ドームで行うことにも合意した。大谷は順当なら2023年オフにエンゼルスからFAとなる見込みで、2025年の所属チームは不透明。それでも現時点では、大谷が所属しているであろうどこかのチームが、開幕シリーズ開催の一番手に挙げられるほどなのだ。大谷が生み出す経済効果は計り知れず、他29球団はルール変更へ反対の声を上げたくても、機構側がそれを封殺する構図に映る。また他球団にしてみても、大谷の活躍によるリーグ全体の活性化は望むところなのかもしれない。

 昨年のオールスター戦でも、大谷は異例の厚遇で迎えられた。ホームランダービーから主役を張り、本番では「1番・投手兼DH」として出場。降板後もDHとしてプレーしており、今回採用される「大谷翔平ルール」を1年早く体感していたわけだ。異例の新ルールは、それだけメジャーリーグ全体が大谷に依存し、期待していることの表れである。






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