期限を迎えるその瞬間まで可能性は消えない、大谷を巡るトレード狂騒曲

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(C)Getty Images

 メジャーリーグの風物詩でもある夏のトレードデッドライン。毎年多数の大物駆け込みトレードが成立してきたが、今夏は日米メディアが何かとかまびすかしい。エンゼルス・大谷翔平のトレード移籍の可能性がクローズアップされているからである。

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 昨年に続き、投打二刀流で活躍を続けている。一方で所属のエンゼルスは低迷が続きプレーオフ進出圏外。日本時間8月1日時点で43勝59敗の勝率・422で、同地区首位のアストロズには23・5ゲーム差をつけられている。夏の期限前移籍は、プレーオフ進出が絶望的なチームが契約期間の残り少ない主力を、地区優勝やプレーオフでの激闘をにらむ上位チームがマイナーに抱える若手有望株と交換するのがメイン。今季の上位進出は絶望的なエンゼルスは、契約期間が残り1年半の大谷を売りに出し、2~3年後に優勝争いに絡むために若手有望株を複数人獲得すべき、という論調が日米メディアにあふれている。

 また大谷というこれまでにない才能を、エンゼルスのような低迷するチームに埋もれさせては勿体ない、という意見も強い。日本のファンも、米国の関係者も、ひりひりするような「10月のベースボール」に身を投じる大谷が見たいのだ。

 大谷の放出に関して、当初はエンゼルス側は強硬に拒否する構えだと伝えられてきた。7月23日にはMLB公式サイトが「複数のチームが大谷のトレードを打診してきたものの、チームには応じる考えはなく拒否している」と報道。チームは大谷の戦力面だけでなく、観客動員やグッズ売上、スポンサー収入など、副産物的なものも加えた営業的価値を高く評価している、と伝えられた。

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