中田翔の「開幕1か月」――中日を開幕ダッシュに導いた”勝負強さ”と”存在感” 今後に期待されるポイントは?

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■卓越した一塁守備で内野陣を締める

 ゴールデン・グラブ賞5度を誇る一塁守備も中田の武器のひとつだ。

 とりわけハンドリングの柔らかさは絶品で、内野手はいくつ悪送球を救われたかわからない。

 特にショートバウンド、ハーフバウンドの難しい処理をいとも簡単に見せる。身体を目いっぱい伸ばして捕る時もあれば、捕手のように中腰にしゃがんで捕るなど、バリエーションが豊か。中日の一塁手といえばダヤン・ビシエドもいるが、こちらは一、二塁間へのレンジの広さが持ち味。中田はまた違った安心感をもたらしてくれる。

 バント処理もお手のもの。4月24日の巨人戦(東京ドーム)、4回無死一、二塁から赤星優志の投手前バントを素早く処理。三塁フォースアウトに仕留めた。前進守備からのチャージ、打球処理、スローイング、どれも無駄のないプレーだった。

 今季は二遊間が流動的であったり、三塁も現状は外国人のオルランド・カリステが守ることが多い。中田の経験値が内野陣を引き締めることになりそうだ。

 4月が終わって全28試合中25試合に出場し、打率.283、2本塁打、12打点。まだまだ数字を伸ばしていける。ケガには留意しつつ、「中田翔ここにあり」を見せつけるシーズンになることを願ってやまない。





[文:尾張はじめ]

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