巨人・中田 打率1割台に低迷 「重症」と球界大物OBが指摘する「あのポイント」とは
巨人・中田翔内野手(32)が不振にあえいでいる。
開幕戦から「5番・一塁」で先発出場を続けてきた中田がスタメンから外されたのは10日のヤクルト戦のこと。3日の阪神戦の満塁弾など2本の本塁打こそ出ていたものの、好機に凡退する姿が目立ち、急激に調子を落としている。ここまで20試合に出場し、打率・194、2本塁打、8打点(18日時点)。
4試合ぶりにスタメン復帰となった15日の阪神戦(甲子園)では巨人では自身初となる「8番」での起用となったが、この試合でも3打数無安打2三振と絶不調。守備の名手としても知られるが、エラーも飛び出すなど「らしくない」姿も見られ、ベンチに戻る際にはあまりの落ち込みように、この日先発を務めた同じ年の菅野がなぐさめるシーンもあった。
こういった中田の現状には17日の阪神戦でテレビ中継の解説を務めた野球評論家の岡田彰布氏も「重症ですよね」とポツリ。「タイミングの取り方、スイングの鋭さもない」と課題をあげた上で「今年はやるかなと思っていたんですが」と復活を期す年に再度、不振に陥ったことを球界OBとして危惧する場面もあった。
日本ハム時代に3度の打点王に輝くなど屈指のスラッガーとして知られる中田も昨年は開幕から低迷。登録抹消を繰り返し、8月には事件を起こして、日本ハムから巨人に無償トレードで移籍とプロ人生の岐路に立った。移籍後も結局打率1割台と低迷、温情を示してくれたチームの力になれず悔しい思いをした。