ロッテ快勝の裏に元巨人コーチの「意地」 因縁対決を制したものとは
好調なチームのキーマンとなっている捕手の田村(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
ロッテは交流戦初戦となる30日の巨人戦(ZOZOマリンスタジアム)に2-1と勝利。
先発した西野勇士投手は7回3安打1失点と試合を作り、両リーグトップタイとなる6勝目を挙げ打線も援護した。
先発した西野はマリン特有の風を生かした曲がり幅の大きいスライダー含め、カーブ、スプリット、シュートと多彩な変化球の制球もさえ、巨人打線を封じ込めた。
この日、光ったのは捕手・田村龍弘の献身にもある。先発した西野含め中継ぎ陣を好リードしたことに加え、2回二死無走者の場面。巨人先発・平内龍太が投じた152キロ直球を捉え、右翼席に運んだ。値千金の先制ソロとなり、「強いスイングを心がけてしっかり捉えることができた」と振り返った。
またこの両球団の対戦は様々な意味でも注目を集めた。ロッテにはこの日8回を締めた沢村拓一を始めポランコ、メルセデスなど「元巨人」組がずらり。試合前練習では旧交を温める場面もあった。
水面下で注目を集めたのは「コーチ対決」にもあった。現在ロッテで打撃コーチを務めるのは現役時代は巨人の主力としても活躍、昨年までチームで打撃コーチを務めていた村田修一氏。その村田コーチが現在のチームの快進撃を支えている。
この日の試合で、先制の2号ソロを放った田村は24日の西武戦でも3年ぶりとなる本塁打を放っている。「打撃開眼」の理由について、26日までに更新されたロッテ球団の公式ユーチューブチャンネルで村田コーチの助言が生きたと明かしている。