史上初、ソフトテニス界に学生プロ誕生! 上岡俊介21歳の素顔
【学生プレイヤー40万人のトップに君臨する上岡俊介選手(同志社大学4年生)がプロ宣言。ミズノと5年間という異例の長期契約を締結、ブランドアンバサダーに就任】
日本のソフトテニス界に旋風を巻き起こし、子どもたちに夢を与える発表がありました。
世界ジュニア選手権優勝、全日本選抜2021優勝(日本一)はじめとする学生タイトルを総なめし、学生では唯一の日本代表にも選出された実力者。ソフトテニス界の貴公子的存在、中高生のカリスマといわれるほど人気を博す上岡俊介選手が、学生プロとして活動することを宣言したのです。
ココカラネクストでは、実力と人気を兼ね備えた上岡選手にインタビュー。前半では、上岡選手の素顔や人柄、ソフトテニスの魅力についてご紹介します。
物心ついた頃から日本一、日本代表が目標に
Q:ソフトテニスとの出会いについて教えてください。
上岡:始めたのは小学1年生の時です。母がソフトテニスをしていて、その影響で兄が始め、兄の練習について行くうちに自然な流れでジュニアクラブに通うようになりました。最初の印象は「楽しそうだなぁ」。でも、所属したクラブがすごく厳しくて、怯えながら言われた練習をするのに必死でした(笑)。ソフトテニスは、コツを掴んで上達するまでに時間がかかるスポーツだと感じています。当時はなかなか理解ができなかったこと、練習が嫌で投げ出したくなることが何度もあったのを覚えています。それでも、指導者に恵まれていたこともあって、小学生の時は週5、6日、17時から20時頃まで練習という生活を続けることができました。
Q:日本一や日本代表を意識し始めたのはいつ頃ですか?またそのきっかけとなった出来事はありますか?
上岡:明確に「いつ」とは覚えてないのですが、小学生の頃には考えていたと思います。ジュニアクラブでは、日本一や日本代表など常に高い目標が掲げられていて、それが自然と自分の目標にもなりました。練習は本当にきつくて、生活態度などテニス以外の面でも色々と厳しく指導していただきました。当時学んだことは今も役に立っていますし、どんなに厳しい状況におかれても乗り越えられると思うのは、ジュニア時代に耐えることを経験してきたからだと思っています。
ソフトテニスは頭脳戦、駆け引きがとにかく面白い
Q:世代的にはサッカーが盛り上がっていた頃。他のスポーツに興味が向くことはなかったのですか?
上岡:体を動かすことは好きで、運動神経も良い方だと思いますが、サッカーよりもラケットなど道具を使うスポーツが得意でしたね。やってみたいと思ったのはバドミントンです。でも、自分にはソフトテニスしかなかった。上手く言えないのですが、自分を保つためにはソフトテニスが必要で、それぐらい僕にとっては魅力的で特別なスポーツです。
Q:ソフトテニスの魅力、面白いと感じている点を教えてください。
上岡:もしかしたら、皆さんが抱いているイメージと異なるかもしれません。ソフトテニスはすごく頭を使うスポーツで、パワーだけでなく技術が必要、コート上ではさまざまな駆け引きが行なわれています。大前提は、ラケットでボールを打ち返し相手のコートに入れること。ただ、ソフトテニスのボールは柔らかいので、スイングによってボールの形が変わります。その形を変えたボールにいかに対応できるか、相手の動きを見て返球したり、前衛・後衛の駆け引きだったり。硬式テニスよりも球種が多いのも魅力のひとつです。日本代表のミーティングでは、馬術や乗馬の次に難しいスポーツだと言われています。「本当かなぁ」なんて思いますけど(笑)、それぐらい頭を使う複雑なスポーツで、駆け引きが必要、とても面白いんです。