OB・攝津正氏がホークス交流戦を総括!リーグ戦再開後、優勝へ向けた2つのポイントとは?
2年ぶりに開催されたプロ野球セ・パ交流戦は、延期分2試合を残しているものの、既にオリックス・バファローズが11年ぶり2度目の優勝を決めた。
例年パ・リーグ優勢とされてきた交流戦だが、今年は一転してセ・リーグが健闘。中でも驚いたのが、ここ15年で8度の優勝をおさめている福岡ソフトバンクホークスが、4つの負け越しで10位に沈むなどまさかの結果に終わったことだ。
そのホークスについて、OBで現在は野球解説者も務める攝津正氏がホークス交流戦の総括、さらにはリーグ戦再開後のポイントについて解説した。
序盤の連敗を引きずってしまった
攝津氏によると今年のホークス交流戦不調のポイントは、スタートダッシュにあったという。
「出だしで躓いてしまったことを最後まで引きずった形になりましたよね。思っていたよりもセ・リーグの投手陣のレベルが上がっていたと感じたと思います。特に最初の中日戦、柳投手に完璧にやられていましたから、それもあって2連敗から始まってしまい厳しい戦いになってしまいましたね」
さらに今回、最初のカードでの連敗に加えてゲガ人が続出したことも影響したのではないかという攝津氏。その言葉通り、野手ではグラシアル、投手では千賀や森などこれまで投打でチームを支えてきた主力を欠いた上、デスパイネやモイネロといったキューバ勢が五輪予選のためチームを離れるなど、決して万全とは言えないチーム体制での戦いを強いられていた。
だが、そんな厳しいチーム状況だからこそ見えた、明るい材料もあったという。
「厳しいチーム状況の中でも、若い選手が出てきているので、リーグ戦再開を見据えては非常に良い材料かなと思います。これだけケガ人が出てもまだ(パ・リーグ)上位にいますからね。その辺は層の厚さというか、力があるのかなと思います」