スーパーラグビーからの除外が決まったサンウルブズ 果たした役目と今後の日本ラグビー界の展望とは
ラグビーの世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」に16年から参入した日本チーム「サンウルブズ」が役目を終えようとしている。1日の開幕戦(福岡・レベルファイブスタジアム)でオーストラリアの強豪レベルズに36-27で快勝。参入5年目にして初めて開幕白星を挙げたが、今季限りで同リーグから除外されることが決まっている。
財政的な事情などもあってリーグ出場は今年が最後となる
サンウルブズは参入当時、3年後の日本W杯強化の狙いもあり、日本代表および準代表の位置付けでチーム編成された。南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアなどの強豪国、トッププレーヤーを相手に苦戦続きだったが、経験を積んで確実に成長。世界で最もタフなリーグでもまれた成果は、日本史上初のW杯8強入りという快挙につながった。
今季はW杯開催の影響でトップリーグと時期が重なり、サンウルブズのメンバーに昨秋W杯経験者は1人もいない。それでも若手主体でもぎとった開幕戦金星は、日本全体の底上げを示すものにほかならない。財政的な事情などもあってリーグ出場は今年が最後となるが、今後の日本ラグビー界は新プロリーグ創設に向けて加速していくことになるだろう。
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