病気公表の攝津正氏が語る「ドナー」への思い。引退後の現在は「好きなことをやりながら・・・」
今年1月、自身のSNSを通して「慢性骨髄性白血病」と診断されたことを告白した、プロ野球・元福岡ソフトバンクホークスの攝津正氏。
病気公表から5ヶ月。改めて、公表した理由や病気に対する思いを口にしたほか、引退後の現在についても語られた。
病気になってはじめて分かったこと
自身が患った「慢性骨髄性白血病」について、医師から病名を告げられた際、真っ先に頭に浮かんだのは「子供への遺伝」だと振り返る攝津氏。
その理由を、こう話す。
「自分の中に変な知識というか、間違った知識があったんですよね。だから、真っ先に先生に(子供への遺伝の有無)聞きました。
先生からは、そういったことは無いし、本当に突然変異みたいな感じなので、全く気にしないでくださいと言われましたね。そこに関しては安心しました」
公表後は同じ病気と闘う患者からも多くのメッセージが寄せられたという攝津氏。それまでほとんどこの病気に関する知識がなかったというものの、自身で調べ、病気と向き合う中で様々な知識を得たという。その中で感じた「骨髄バンクの重要性」、さらに表舞台に立つ者としての思いをこう話している。
「今の僕の症状では、ドナーは必要無いですが、本当に重い症状の人たちにとっては骨髄バンクというものが必要になってきます。ドナーはまだまだ足りていないですし、そういったことを自分が病気になり調べて初めて分かった部分もある。薬に関しても高額ですし、国の補助が足りていないところもあるのではないでしょうか。その辺も含めてもっと良くなって欲しいなと思います。
そして、そういったことを病気にかかった当事者として、元プロ野球選手として発信し、少しでもドナー登録が増えたらいいなと思っています」