慶応・森林貴彦監督も「栗山監督タイプ」 選手のやる気を上げる新時代のリーダー 体罰や暴言とは無縁

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 栗山監督同様、ビジネスマンにとっても参考になりそうな「森林流」とはどこにあるのでしょうか。

(1)役職ではなく「さん」付けで呼ばせる
 高校野球の監督と言えば選手から「先生」「監督」と呼ばせるのが普通。しかし慶応では、「先生」と呼ばれるのは福沢諭吉一人だけという伝統があります。前任の上田誠監督時代から、慶応では「監督」ではなく「さん付け」が基本的な呼び方。たかが呼び方、されど呼び方。チームの自由闊達な空気を形成する一要素になっています。

(2)ユーモアがある
 小学校の授業ではダジャレを連発するとの証言も。遊び心に満ちたユーモアあふれるトークも森林監督の特色です。

 代打として背番号13の元気印・安達英輝を送り込んだ場面の意図について聞かれると「メディア的には清原(勝児)の方が面白かったと思うんですが」と報道陣の笑いを誘うなど、“森林節”は悲壮感とは無縁。むしろ指揮官の姿勢が「エンジョイ・ベースボール」を体現しているともいえます。リーダーがピリピリすることなく、率先して職場に笑いを提供していけば、自ずと風通しもよくなることでしょう。

(3)絶えず勉強し続ける
 森林監督の交友関係は野球界、スポーツ界のみに止まりません。慶大時代の仲間は広く様々なビジネスの現場で奮闘していますが、彼らと会話の中からチーム経営へのヒントを得ることもしばしばあるそうです。

 野球人はどうしても野球界の枠の中へ収まりがち。でも視野を広く持ち、ビジネス界の成功者の生き方を教材に選手たちが議論を交わすそのコーチングからは、「社会に出てから通用するスキルを高校時代に学んでほしい」という森林監督の願いが込められています。

 時代に即したタイプの指導者。今夏の優勝を成し遂げたのも、必然かもしれません。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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