井上尚弥の弟・拓真、悲願の世界王者も「こんな内容では兄に並んだと言えない」
「モンスターの弟」が、ほろ苦い世界戦デビューで初の世界王者タイトルを獲得した。
12月30日に大田区総合体育館で行われたWBC世界バンタム級暫定王座決定戦。同級2位のペッチ・CPフレッシュマート(タイ)と、同級5位の井上拓真(大橋)による一戦は、判定勝ちで井上拓真選手が念願の世界王者に輝いた。
兄は10月に行われたWBSSで70秒KO勝利をあげ、世界を震撼させた井上尚弥。所属ジムの大橋会長には「尚弥以上にインパクトのある試合で王者になってほしい」と期待を寄せられていたなかでの初の世界戦。
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2016年の年末にも世界戦挑戦のチャンスがあったが、練習中の怪我により断念した過去がある。悔しい思いを押し殺し、「兄弟で世界チャンピオンになる」という夢を実現させるために今日の日まで鍛錬を積んできた。
兄・尚弥の70秒KOを上回るインパクトを残すことはできなかったが、兄弟同時チャンピオンとしてこれからも切磋琢磨していく。
以下、井上拓真選手の試合後コメント。
「今の素直な気持ちで言うと最高です。皆さんの応援のおかげで最後まで踏ん張ることできました。映像で見た以上に相手選手の根性もあり、苦しい試合でした。まだ正規のチャンピオンとは言えないのでここでは喜んでいられません。1ラウンドでいい試合を見せたいと言う気持ちが前面に出すぎて、1ラウンドでいきすぎたところもあり、ズルズルと判定までいってしまいました。こんな内容ではナオ(尚弥)に並んだとは言えないので、兄に並べるよう、これからもっと精進していきたいです。」
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]