原巨人「だらしなかった」 屈辱のBクラスで指揮官から断罪された「選手の名前」
一方で厳しい目を向けたのは中堅、ベテラン勢にもある。ペナントレースにおいて大事な終盤の8月、9月の戦いにおいて、劣勢を強いられた。そういった時にこそ力を発揮することが期待された中堅、ベテラン勢が「だらしなかった」と原監督は断罪したのだ。
「もう少し競争がチーム内で起きるような状態にならないと。最終的には力というものを見せられる、ある人たちは8月、9月だもんね」と終盤の追い上げにおいて、力を発揮できなかった中堅以上の選手たちに奮起を求めた。
その中にはチームの若き主砲、岡本和真内野手(26)も含まれるだろう。開幕直後の3、4月は10本塁打をマーク、月間MVPを獲得と好調だったが、5月は月間打率1割8分と急降下。時を同じくして主力の坂本、吉川が相次いで故障で戦列を離れたことも重くのしかかった。
シーズン通して好調の時期が短く、復調を待っていた原監督もとうとう8月11日の中日戦(バンテリン)から「4番」の座を中田に託した経緯がある。
岡本和はシーズンを振り返ってこんな言葉を残している。
「僕が打っていれば勝っていた。すごい迷惑をかけた。やり返したい」
ほかにも今季は3度の故障離脱と波が激しかったキャプテン・坂本や故障者が続出しながらポジションを奪えなかった中堅の選手たちにも指揮官は厳しい目を向けている。
すでにV奪回に向け、チームでは新しいコーチを迎え、実りの秋とすべく練習に励んでいる。11月からは宮崎で秋季キャンプを行うことも決定。常勝軍団もここ2年はヤクルトが連覇を果たすなど、劣勢を強いられている。屈辱のシーズンをいかに糧とするか。2023シーズンの戦いぶりも注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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