衝撃走った原体制の終焉を韓国メディアも報道 巨人の変革に注目「17年も続いた時代に終止符を打った」
原監督から阿部慎之助ヘッドコーチにバトンが渡された。そんな巨人の人事に熱視線が注がれている。(C)Getty Images
日本球界でも衝撃が走った発表は、海を越えた話題となっている。10月4日に行われたDeNA戦(東京ドーム)で今季の全日程が終了した巨人は、原辰徳監督の退任を正式に発表した。
「全力で戦い一つになり戦いましたが力及ばず、皆さんの前で誇れるものはなく、期待に応えることができませんでした。これは、ひとえに監督であり私の指導不足、私の責任であります。本当に申し訳ありませんでした」
【動画】今季限りの退任が決まった原監督はシーズン最終戦を勝利で飾り、パンと手をたたいた
試合後の最終戦セレモニーでマイクを握った原監督の言葉にあるように、今季の巨人は予想外の故障者や、「あと1本が出ない」打線の勝負弱さも響き、成績が低迷。71勝70敗(2分け)とかろうじて勝率5割(.504)は超えたが、V奪回の目標は果たせなかった。
とはいえ、原監督は来季契約も残していた。そうした状況での決断には、少なからず驚きの声も上がった。韓国のスポーツメディア『OSEN』は「原監督は3年契約の最終年を待たずに退任を決めた。巨人は合計17年も続いた原時代に終止符を打った」と報道している。
一方で、成績不振を理由とした退任を「やむなし」と見るメディアもある。日刊紙『朝鮮日報』は「常勝チームである巨人が2年連続Bクラスの屈辱を味わった。宿敵・阪神が圧倒的な快進撃で18年ぶりの優勝を果たしたことで、その成績はより散々なものだと言える」と指摘。来季に向けた刷新に理解を示した。