交流戦で不振が続く佐藤輝明 球界OBからは今後に向けシビアな見解も
なかなか当たりが出ない佐藤輝。なんとか調子を上げたいところだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
セ・パ両リーグによる交流戦が続く中、阪神の佐藤輝明のバットが鳴りを潜めている。今季は開幕から不調が続いたものの、5月は月間での打率が.272、本塁打も8本にまで延ばすなど、復調の兆しをみせていた。しかし、5月30日から交流戦に入るとまたも調子を崩し、10日の日本ハム戦までの11ゲームで放った安打はわずかに5本、本塁打はゼロだ。
【関連記事】「本当に見えなかった」古田敦也氏・前田智徳氏・・・名球会選手たちがどうしても打てなかった「魔球」とは
6月8日の楽天戦から10日の日本ハム戦にかけ3試合でノーヒットと、チームの今季初となる3連敗に合わせるかのように、背番号8の打棒は陰りをみせている。プロ3年目、開幕から好不調をくりかえす中、開幕からほぼスタメンから外れることなく、5番打者として起用されつづけている佐藤輝。首脳陣の期待の大きさは変わらずも、球界OBからは今後を見据え、シビアな言葉も投げかけられている。
「『たまにホームラン打ってくれればいいや』と思ってみるのも良いかもしれない」
現在の佐藤輝について、そう表現しているのは、阪急、オリックスで通算21年の現役生活を送り、引退後は阪神の投手コーチも務め2003年のリーグ優勝にも貢献した佐藤義則氏だ。YouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』を6月11日に更新、悩める若き大砲について持論を語っている。
同氏は、周囲からかけられる佐藤輝への期待が大きいと前置きしながら、その上で「ヒットを打つ能力もあるし、当たればホームランも出る。ただ、バットに当たらないだけで」と現状を評した。また「チームの方針で5番として使い続けているのかも知れないが、糸原(健斗)など他の選手もサードを守ることはできる。(佐藤輝を)外してもいいのでは」と見解を述べている。