4度目のトリプルスリーは? 背番号「1」のレジェンドが、山田哲人「復活」へ提言

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 池山2軍監督が憂慮した山田のコンディション面。それがすなわち、山田が復活する条件になる。

「1年間グラウンドに立てる身体と健康、そこだけだね。1年間グラウンドに立っていれば、自然に数字はついてくると思うし、まず自分の身体というところが一番だと思う。そこにイコール気持ち、心というところになってくると思う」

 さらに「頑張り過ぎないことだと思う。去年は出だしが良すぎた。(3月の)WBCで仕上げていって、シーズン入って、身体が動く状態で入っていっているから。(1年間トータルで)気持ちもそうだし、身体もそうだし、良いときもあれば悪いときもあるから、そこをうまくクリアしていければ」と、期待を寄せた。

 山田は昨季の開幕戦で2安打2盗塁と即結果を残し、シーズン通しての活躍を予感させた。しかし、4月12日のDeNA戦(神宮)で下半身を負傷してしまい、翌13日に出場選手登録を抹消されている。

 心身ともに整えられれば、4度目のトリプルスリーも可能だろうか。池山2軍監督は「もちろん、もちろん」と繰り返したあと、「(トリプルスリーは)自分の力だけじゃなく、勢いとか、波とか、そこに乗っていかないと。そういう数字って、哲人が(3回)クリアしているから、彼自身がわかると思うけど」と、頷いた。

 そして、これまで打順は主に1番や3番として活躍してきた山田が、今季は何番を務めるのかも気になるところだ。

 池山2軍監督はその点について「選手の気持ちはどこ(どの打順)であっても自分の仕事をするということだと思う。もちろん自分の数字が上がって優勝という部分になっていけばいいんだけど、やっぱり優勝を目指した上で自分だから」と強調した。

 その上で「(山田は)勝ちたいと思っているよ。(チームの)キャプテンを背負っている以上は、自分の数字よりも。自分が打てなくてもチームが勝って、みんなが打てないときに自分が打って勝てばいいと思えばいいんじゃないか」と、提言した。

「やっぱりヤクルトの1番というのはね、チームの顔だと僕は思っているんで。本当に1年間ケガなく祈るだけ…」

 背番号「1」の重みを知るレジェンドは、これからも後輩の姿を見守り続ける。





[文:別府勉]

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