マジック点灯の巨人との差は1.5…猛追する阪神の“肝”は驚異の繋がりを生む「7番」と「8番」にあり!?
無論、得点圏打率でリーグ5傑に4人(大山、佐藤、森下、近本光司)が入る上位打線の頼もしい活躍は大きい。だが、下位打線の好調さも忘れてならない。とくに昨シーズンも異彩を放った梅野隆太郎、坂本誠志郎の両捕手と、木浪聖也の存在は“打線”のカギともなっている。
打線の7番と8番に入るケースが多い3人だが、ともに9月に入って打撃好調だ。梅野が打率.333、OPS.804、坂本が打率.409、OPS.889といずれもハイアベレージを記録。木浪は打率こそ.250だが、出塁率は.353と繋ぎの役割をこなしている。
思えば、昨シーズンも“肝”となったのは下位打線だった。彼らがリーグ屈指の実力者が揃う上位に繋ぐ役目を全うしたこと、18年ぶりのセ界制覇は可能となった。であるならば、正念場を迎えている今の阪神にとって、梅野、坂本、木浪の好調さは重要なポイントになり得る。
無論、依然として巨人が先を行くのは変わりない。ただ、18日の中日戦後のヒーローインタビューで「優勝するんで……。みんな、ついてきてください!」と言い放った坂本に象徴されるように、首位に肉薄する王者・阪神の機運も高まっていると言えよう。
大混戦が続いてきたセ・リーグの優勝争いに楽しみは尽きない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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