岡田阪神 低迷する打線の起爆剤は? 球界OBからもサトテル昇格が勧められる「理由」とは
その上で打率1割台と悩みを抱える大山の復活策に関しても言及。真面目な性格ともされる主砲に関しては考えさせ過ぎないことも大事としながら、打撃に関しては「自分の中の基本に立ち返ればいい」とした。良いときは基本に忠実なセンター返しやセンターから右方向の打球が目立つと、アドバイスを送ることも忘れなかった。
さらに指揮官、岡田彰布監督の起用についても言及。現在、ファームでは5月中旬に降格した佐藤輝明がここまで16試合に出場し、打率「.323」、2本塁打、15打点(5日現在)と好調をキープしている。
ただ指揮官は降格の理由ともなった三塁守備に関して、ファームでも6失策とハイペースにミスを重ねていることなどを理由に難色を示している。
この点に関しても高木氏は「(佐藤を)1軍にあげたほうがいい」と提言。現状大山もいなくなったことで打線の軸になるためにも必要とした上で、早期昇格を勧める場面もあった。
何より、阪神打線の基本形は昨年日本一も飾った、1番・近本、2番・中野拓夢で出塁し、大山、佐藤の中軸が返す形が他球団にも脅威になるとし、現状の近本4番の打線では怖さが薄まると指摘した。実際に最近の打線では2年目の森下や前川が奮闘した姿も見せているが、長打力を持っている打者が少ないことで相手に”与しやすし”の印象を与えていることは否めない。
昨年は年間通してほぼ固定した打線も今季はたびたびの変更が目立つことで、打線が上向くためには首脳陣の我慢の起用が必要とも話した高木氏。
チームは現在、首位に1・5ゲーム差の3位ととどまるが首位の巨人は新戦力のヘルナンデスも好調と勢いを増してきている。勝負の夏を見据え、どんな手を打っていくのか。今後の岡田監督の起用が浮上の鍵を握りそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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