矢野阪神 未だ1勝で「チーム崩壊」ささやかれる「あのツケ」とは
どうやっても勝てない。阪神は14日の中日戦(バンテリンドーム)に1―4と敗れ、1分けをはさんで今季2度目の6連敗。開幕17試合を経過し、1勝は、79年西武を抜き、プロ野球ワースト。勝率は6分3厘まで低下している。
この日はプロ入り後初めてとなる2番に佐藤輝を起用。1番に中野、4番に大山を起用するなど打線を大シャッフルして臨むも、昨年二冠の柳に手も足も出ず。3回まで3イニング連続三者凡退に倒れ、6回二死一、三塁の好機には2番の佐藤輝が二ゴロに倒れた。9回に大山の犠飛で1点を返したが、結局、柳には9回無四球完投を許し、2勝目を献上。52イニング連続適時打なしの貧打線ぶりは不変だった。
打線組み換えの意図について矢野監督は「現状機能しないんで、その中で何かきっかけが欲しいなというところでバッティングコーチやみんなで相談しながら決めた」と明かす。「2番・佐藤輝」のオーダーは15日からの巨人戦でも継続する構えだ。
セ・リーグ各球団との対決が一回りして、未だ1勝。やること全てが裏目に出て「チーム崩壊」の危機にあえぐチームをめぐってはこんな指摘もある。
「元からノリのチームといわれるが、勢いが出たら突っ走るが、負けると歯止めがきかなくなる。多くの課題をこれまで指摘されながら、放置してきたツケがあらわになっている。チームリーダー不在、4番不在、守備の問題はすべて以前から言われてきたこと。長年のツケが今になって結果として出てきている」(球界関係者)