【阪神】Vロードを加速させる 近本でも大山でもない「陰のキーマン」とは
中野は走攻守すべてにおいて高いパフォーマンスを示している(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
阪神は9月5日の中日戦(バンテリンドーム)に8-2と大勝。リードオフマン、近本光司を欠く中、試合への影響が心配されたが、チームの力を結集させ、9月に入って負けなしの4連勝を達成。マジックを「14」とした。
3日のヤクルト戦で死球を受けた影響で近本はこの日の試合を欠場。代わって1番に入ったドラ1ルーキーの森下翔太が躍動した。
【動画】5日の試合、チームは4回に佐藤輝明の三塁打も飛び出し、中日を突き放した
初回、相手先発、涌井秀章の変化球を捉えて左前へはじき返すと、続く中野拓夢が速攻で右中間への適時三塁打を放ち、後押し、先制のホームを踏んだ。
さらに4回先頭の打席でも森下は中前打を放ち、マルチ安打を達成。この回、チームは森下の安打を契機に3点を奪い、試合を優位に進めた。
また光ったのは、不動の2番打者、中野の働きにもあった。初回にチームを勢いづける先制適時打を放つと、2点リードの2回二死走者なしの場面では再び涌井を攻略。左前に運び、これが両リーグトップとなる43度目のマルチ安打を記録した。
今季チームの快進撃の象徴となった「1番・近本」「2番・中野」の1、2番コンビの強みはチャンスメイクや勝負強い打撃など、状況に応じてのケースバッティングができることにある。
実際に中日に1点を返された直後、4回の第3打席では先頭の森下が安打で出塁すると、続いて打席に入った中野は送りバントをしっかり決めて、走者を前に進める。中日投手陣にプレッシャーを与えるとこの後、佐藤輝明の適時三塁打も飛び出し、この回は一気に3点を加点。中日を突き放した。