青木・山田らヤクルト主力6選手の出場選手登録を抹消 「特例2021」のルールとは?
ヤクルトは3月31日のDeNA戦の試合前に、西田明央捕手と20代の男性球団スタッフの2人が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性と判定されたと発表した。30日に関係者の1人の感染が分かり、急きょスクリーニング検査を実施。西田と20代の男性スタッフの2人は無症状ながら、陽性判定を受けた。
またこれに伴い、ヤクルトは濃厚接触の疑いがあるとして、スアレス、山野、山田、西浦、内川、青木の6選手を「特例2021」を適用して出場選手登録を抹消した。所轄保健所による濃厚接触者の特定が試合開始に間に合わなかったためだ。DeNA戦の試合開始後、内川と青木の2人は濃厚接触者として特定された。2人は30日のスクリーニング検査では陰性判定を受けたが、西田と20代男性スタッフとの最終接触日となる3月30日の翌31日から、2週間後の4月13日までの間は自宅隔離となる。2人を除く4選手は4月1日からチームに合流する。
昨年のシーズン中にもプロ野球では2件の集団感染が起きた。まずは阪神。9月15日に糸原、陽川、岩貞、馬場の感染が発表され、濃厚接触者の岩崎、小川、球団が濃厚接触者扱いとした福留、江越、木浪、小林と計10選手が登録抹消された。球団は急きょ藤浪、能見、上本、北條、島田、高山、熊谷、斎藤、谷川の9選手を1軍昇格させ、当日のヤクルト戦を決行。チームは3-6で敗れた。
感染原因は集団での会食と推察された。遠征先で球団ルールの4人を超える8人で会食していたことなどが発覚。会食に参加していた年長者の福留は「しっかりしないといけない年長者の立場でルールを破り申し訳ない」とファンへ向けて謝罪した。直後には管理体制への責任を取り、揚塩健治球団社長がシーズン限りでの辞任を表明するに至った。