巨人のトラウマ…FAの人的補償で失ったアイツ

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■2005年オフ 中日・野口茂樹の獲得により、小田幸平が流出
 野口といえば1999年には19勝を挙げ、リーグ優勝に貢献してセ・リーグMVPを獲得した名サウスポー。2006年から再び指揮を執ることになった原監督のもとでの活躍が期待されていましたが、すでにピークは過ぎていました。
 開幕2軍スタートで、1軍では交流戦の1試合に先発登板したのみ。巨人2年目の2007年は31試合に登板し、移籍後初勝利も挙げましたが、08年限りで戦力外通告を受けました。

 一方の小田は谷繁に次ぐ2番手捕手として活躍。元来の明るい性格からムードメーカーとしても落合竜で存在感を示して、貴重なバイプレーヤーとしてナゴヤのファンのハートをつかんでいきました。

■2013年オフ 広島・大竹寛の獲得により、一岡竜司が流出
 あれから5年…傷はまだ癒えていません。2013年には1軍で9試合の登板にとどまった一岡でしたが、ジャイアンツ球場界隈からは当時、「間違いなく将来、勝利の方程式に入れる逸材」との声も聞こえていました。だがしかし、痛恨のプロテクト漏れ…。

 移籍1年目の14年には31試合に登板し、2勝0敗2セーブ、18ホールドポイントの防御率0・58と覚醒。17年、18年とともに59試合に登板し、常勝カープの強力ブルペンの一翼を担っています。巨人戦になると、ひときわマウンド上での姿が大きく見えるのは気のせいでしょうか。

 一方、鳴り物入りで巨人入りした大竹は…。移籍1年目こそ9勝を挙げましたが、それからは本領発揮ならず、今季は1勝止まりに終わりました。来季こそはG党に「やっぱり獲得して良かった」と思わせる力投を期待したいものです。

■2016年オフ DeNA・山口俊の獲得により、平良拳太郎が流出
 平良も巨人のファームでは先発ローテの一角を担い、将来性が期待されていました。しかし、「未来」よりも「今」を求めるのがFA制度というもの。移籍2年目の今シーズン、5勝を挙げた平良の雄姿を、巨人ファンは「よかったねえ」と静かに祝福するだけでした。

 山口俊は巨人入団後、色々ありましたが、今シーズンは9勝9敗とローテで頑張りました。ぜひグラウンド内で大暴れして欲しいと、誰もが願っています。

 さて、丸の人的補償は…。「見る目」の確かなカープの編成スタッフだけに、ジャイアンツファンにとってはしばらく、モヤモヤする日々が続きそうです。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]





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