バウアー、DeNA復帰の事情 MLBでの再起を模索も“総スカン”が続いて計画変更か「僕を欲しがる球団はゼロさ」
米球界での総スカンぶりは、代理人も嘆くところではあった。昨年12月に自身のXを更新したルーバ氏は「正直に言うわ。彼はほとんどのチームMLBでローテーションの1番手か2番手を務めるだけの能力を依然持ち合わせているわ。でも、99%のGMはそれに反論しているの」と強調。球界内で「問題児」のレッテルを貼られ、にっちもさっちもいかない状況にあることを明かしていた。
23年にDeNAから受けていた年俸は推定300万ドル(約4億500万円)とされている。今回の契約内容の詳細は不明だが、同等かそれ以上の規模になる可能性もある。MLBでの活躍の道が断たれたバウアーにとって古巣からのオファーが魅力的に映ったのは想像に難くない。
無論、やる以上は日本でのふたたび成功に燃えている。ピネダ氏のYouTubeチャンネル内でバウアーは「今は(MLBで)金を稼ぐチャンスはない。なぜかは分からない。ちょっと前まで、自分はリーグのどのチームも欲しがるトップFAだった。でも、いまや僕を欲しがる球団はゼロさ」と強調。その上で、史上初となるサイ・ヤング賞と沢村賞の獲得の野望をぶち上げた。
「何かクールなことをしたい。そうだな、今は日本で沢村賞を獲得したい」
果たして、バウアーはDeNAにとって悲願となるセ・リーグ制覇からの日本一の使者となるのか。助っ人の起用法など興味は尽きない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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