「自分の青春時代を思い出しながら見ることになるのかな」 くりぃむしちゅー上田晋也がマイク・タイソンとロイ・ジョーンズによるドリームマッチについて語る。
11月29日(日)、元統一世界ヘビー級王者マイク・タイソンが15年ぶりのリングに復帰する。対戦相手は元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズだ。
WOWOW
タイソンは、1985年3月にプロデビューし、翌年11月には史上最年少となる20歳5カ月でWBC世界ヘビー級王座を獲得した。その後、WBA、IBFヘビー級タイトルを獲得し、当時の主要団体の統一王座を6度も防衛している。
対するロイ・ジョーンズは、ミドル級出身でヘビー級の王座を獲得した史上2人目のボクサー。重量級では破格のスピードを活かし、世界4階級制覇を達成したレジェンド。2018年2月の50歳目前までリングに立ち続け、ボクシング史上最高の天才ともいわれている。
2人の伝説のボクサーによる夢の対決を前に、好きな番組はWOWOWの『エキサイトマッチ〜世界プロボクシング』だというほどのボクシング好きで、当日も生中継にゲスト出演するくりぃむしちゅーの上田晋也さんに話を聞いた。
Q.この一戦が発表された時の感想は?
上田「二人の現役時代ですら、このマッチメークを僕は全然想像しませんでしたから、このマッチメークを考えた方は天才ですね。こんな最強のマッチングはオーロラソース以来ですよ(笑)」
Q.初めてマイク・タイソンを知ったきっかけは?
上田「記憶は定かではないのですが、マーベラス・マービン・ハグラー対ジョン・ムガビの時に、屋外の試合会場だったので、雨で試合開始が遅れたんです。そこで試合が始まるまでの時間繋ぎで、マイク・タイソンのダイジェスト映像が流れてきて、見たのが初めてだったかなと思います。ただ、なんじゃこのヘビー級の選手はと思いましたよ。パンチの強さ・速さはもちろんですけど、相手のパンチを避けるスピード、ヘッドスリップにもう度肝抜かれたと言いますか、これはすぐに世界タイトルをとるな、とひと目で思いましたね」
Q.現役時代のマイク・タイソンの印象は?
上田「人々の想像の上をいくというかね。時に斜め上をいくというかね(笑)。だって全盛期バリバリで東京ドームでの試合で、ジェームス・ダグラスに負けるなんて、誰が思います? イベンダー・ホリフィールドとの再戦では、今回はホリフィールドがまた勝つかな、勝つなら判定かなとか、いや今回はタイソンだよ、タイソンが勝つならKOだよ、なんて世界中の人が予想しましたよ。そこで誰が耳を噛みちぎって失格になると予想します? 破天荒の数々、他にも私生活でも波乱万丈の人生、タイソンの人生はフィクションよりもフィクションですからね。僕の中ではハリーポッターと同じ位フィクションだと思っています(笑)」
Q.印象に残っているマイク・タイソンの試合は?
上田「そういう意味では、ジェームス・ダグラス戦ですかね。僕は受験で東京に上京していて、兄と二人でテレビで見ていたんです。タイソンが負けた瞬間『歴史が変わった!』ってアナウンサーが絶叫していたのを、はっきり今でも覚えています。その後は『あのタイソンが負けた?』みたいな、呆然としていたんですけど。そして次の日が志望校のテストだったんですが、全然集中できなくて……。志望校に落ちたのはタイソンのせいだと思っています。僕の勉強不足のせいではないです。タイソンのせいです(笑)」